>　ふるさと新聞　2012年1月19日号
飲食店主らが集い
『津駅前ストリート倶楽部』発足　
新たな津駅前ファン発掘
 
2018年１月８日、津駅前（東口側）の飲食店経営者ら有志が地域の更なる活性化を目的とした『津駅前ストリート倶楽部』を発足させた。『人が集まり』『人が笑い』『人が楽しい』をスローガンに一丸となってイベントや共同企画などを展開。活動の第１弾として、多数の花見客が訪れる津偕楽公園春まつりとタイアップした発足記念イベントを４月初旬に開催する予定。民間サイドから果敢に挑むまちづくりに期待が集まる。
　飲酒運転取締りの強化のため、近年では交通の便が良い津駅前の飲食店は増加の一途。衰退が進む大門といった中心市街地の商店街と比べると勢いはあるものの、若者やファミリー向けのショッピング施設などがないこともあり、普段から駅を利用する人以外が積極的に訪れることが少ないことや、それに伴い客層が30代～50代の男性ビジネスマンが中心と限定的なことなど、更なる発展に向けた課題を抱えている。
　８日に発足した『津駅前ストリート倶楽部』は、女性客を含めた若年層など新たな〝津駅前ファン〟を発掘し、更なる地域活性化を目指す。会員は津駅前の飲食店主を中心とした有志60名。『人が集まり』『人が笑い』『人が楽しい』をスローガンに津偕楽公園春まつりや津まつりなど既存のイベントと連携した企画や独自イベントの開催を予定。更に店舗間で連携した共同キャンペーンの実施など地域活性化の大きな足がかりとなる商業者と地域住民らが一丸となったコミュニティの形成も進める。　　
　津駅前の第一ビルであった発足式には会員約30名と来賓の前葉泰幸津市長、地元選出の小野欽一県議、福島隆司津警察署長が出席。同倶楽部の初代会長に選ばれた青山春樹さんが「過去には、市議に立候補される前の小野先生に中心になって頂き津まつりの時に津駅前まつりというのを開催していたが、後を継ぐ者がいなかったために３年ほどで無くなってしまった。そこで、数名の有志が集まって津駅前を少しでも活性化しようと津駅前ストリート倶楽部を作ろうということになり、本日を迎えた。これからの活動では行政・地元・警察と我々が一体となって津駅前を活性化していきたいと思っているので是非ともご協力頂きたい」と挨拶。
　来賓の前葉市長も「津駅前の活性化について津市が何をさせて頂けるかなと考えているが、ストリート倶楽部の議論の中で一緒の方向を向いて話をさせて頂けると思っている。商店街の活性化は長年の歴史の中で行政は補助金を出す側、商店街はそれを要求する側という対決型になってしまっていた。中心市街地の商店街などでは行政と地元の皆さんが一緒になって考えていけるような仕掛け作りを進めていきたいと思っている。しかし、ここではそれを要することなく津駅前の皆さんが集まって頂き、非常にありがたい。全面的に一緒になって考えさせて頂きたい」と行政として、最大限のバックアップを約束した。
　同倶楽部では活動の第１弾として４月初旬に津偕楽公園春まつりとタイアップした「発足記念イベント」を企画中。駅前の様々な店舗で婚活パーティーを開く街コン、グルメコンテスト、共通会員カードなど様々なアイデアが出ており、協議を重ねながら具体化させていく予定。県都・津市の玄関口でもある津駅前の発展は市全体にとっても重要課題。民間サイドから精力的に取り組んでいく同倶楽部の活躍に期待が集まるばかりだ。